急性疾患に対しては、素早く適切な処置を行います。
慢性疾患には、徐々に正常に近い状態に、更に薬など減量に努めます。そのためには、食事療法、運動療法など患者側の協力も大切です。
-
治療計画の立案
生活習慣病では、高血圧症は厳密な塩分制限(1日5グラム以下)、十分な睡眠(最低7時間)、適度の運動(1日45分以上の歩行)でかなりの改善を見ます。当然薬の投与量も減ってきます。
糖尿病は食後の高血糖が問題です。なるべく少しずつよく噛んでゆっくり食べることです。そして食後歩くことです。1日に食べる量を3回から4〜5回に分けて食べることです(分食)。炭水化物は1日50〜 100グラムで十分です。これを守れないと薬の量が増え、医療費が高くなります。最近はDPP-4、SGLT2など効果的な薬剤が使われ、インスリン注射の症例が少し減少してきましたが、食事療法、運動療法は欠かせません。同様に高脂血症においても食事制限と運動が重要です。
最近の傾向はたくさん食べて楽をして、薬を飲めばいいという人が増えて来ました。基本をおろそかにすると、動脈硬化が進行します。生活習慣病以外でも、基本を守ることが重要です。
またCKD(慢性腎臓病)がe-GFRの測定でその程度、予後まで予測できるようになりました。e-GFRが極端に低下すると透析せざるを得なくなります。これは治療費の面で国家財政上、大問題になりつつあります。
FAQ よくあるお問い合わせ
ジェネリック薬とは何ですか?
国・地方自治体が盛んに勧めているノーブランド(ジェネリック)医薬品は、効果・副作用のデータが発表されていません。この点市販薬と同じです。ただ安いというだけで、医療費削減ということから勧められています。先発品と同じような成分(完全に同じではない)だからと言って、二流、三流の会社が作っている(最近では大手製薬会社も作っている)ジェネリック医薬品を安心して使えますか?
調剤薬局が先発品からジェネリックに変更すると処方箋一枚につき 5点(50円)〜19点(190円)が転がり込む仕組みを作って、厚労省は盛んに煽っています。特に値引き率の大きい薬剤は疑問に思います。数年後、効果・副作用が悪いデータとして発表された時どうなるのでしょうか。使いたい人は個人の自由ですが、自己責任として使うべきでしょう。私個人としてはお勧めできません。特に抗菌剤、循環器系薬剤、外用薬は勧められません。
院内処方と院外処方箋の違い
院内処方は医療機関で処方します。院外処方箋は調剤薬局で調剤されます。薬価はどちらも同じですが、2週間投与では薬剤以外の処方料など院内処方ではおおよそ85点ですが、院外処方箋では調剤料など2倍(170点)から4倍(340点)かかります。こうなると医療機関でジェネリック薬でなくよい薬を処方してもらうのがいいと思います。最近、院内処方の希望者が増えています。
当院では2〜3種類の薬剤は処方しますが、それ以上は処方に時間を取られるため、院外処方箋にしてい ます。
このページの先頭